農村教育民泊の失敗から学ぶ、田舎暮らしの誤解と気付き。

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こんにちは、2017年5月に京都の里山に移住したきのこです。

今回のテーマは「田舎暮らし」とは?
朝日を浴びて1日をはじめ、夜ゆっくり眠りにつく、そんな風にのんびり暮らしを営んでいるわたしたちが遭遇した思わぬ試練!?と農村教育民泊に参加して気づいた誤解と発見をまとめました。

田舎暮らしは農業だけ・・・じゃない・・・の?

もちろん、農業をはじめる移住者も多いと聞きます。

都会暮らしの30代夫婦が、田舎に移住。

そう聞くとどんなイメージを抱くだろう–––

自給自足。

農業をはじめる。

–––私たちはそのどちらも、していないし、予定していない。田舎に移住して必ず聞かれる質問ベスト2は「なぜここ(胡麻)に?」、「畑はやらないの?」。そしてやらないことを伝えると、怪訝な顔をされる。まるで、それが想定された質問だったかのように、私たちの回答はよく的を外す。

けれどふと疑問。ご近所さんで専業農家さんって一体どれくらいいるのだろうか。ご年配でずっとそのリズムで暮らしている人はいても、だいたいみんな兼業農家。・・・ああそうか、畑仕事って暮らしの一部なんだ、と田舎の視点に気づく。と同時に、畑仕事をしない私たちはよほど異質なのかも、などとぼんやり感じていた秋ごろに農村民泊の受け入れ家庭として参加しませんか、とお誘いをいただいたのだった。

田舎暮らしは農業だけじゃない・・・んだよ。

ご紹介いただいた方には、「今後は農業以外のことをしているお家にも間口を広げて、この地域をもっと外に知ってもらえたら」というエールを贈られ、迎えた当日。

お客様はおそらく都会で生まれ育地、田舎暮らしにピンとこないまだまだ成長中の、中学生。見るもの、触れるものがなんだか新鮮だけど、好きかどうかはわからない、そんな表情でやってきた。緊張感でかたい表情、雪解けができるか心配になるくらい、期待されてないのが見て取れる、これは大変だ。こちらまで緊張してしまう。田舎暮らし初心者の私たちが田舎暮らしの良さをきちんと伝えられるかドキドキ。1泊2日がとても長く感じた。

中学生さんは、総勢60名で15軒ほどのお家にそれぞれ迎え入れられ、農業体験や一緒に寝食を共にすることで田舎体験をすることになっている。地域まるごとで取り組んだり、受け入れのお家同士がチームプレーをしたり様々。薪拾いやしめ縄づくり、柚子の収穫、焚き火に焼き芋、夕飯づくり、朝の座禅など、楽しい田舎体験がそれぞれのお家ごとに惜しげなく、提供されていた。私たちGOMAは農業体験がないので、自分たちのお仕事の一部を体験してもらった。

田舎暮らしの幅広さ、感じて欲しいな。

畑仕事はできないけれど、サイクリングツアーで里山の景色を駆け抜けたり、ゲストハウスのあれこれ、田舎でできるお仕事の幅、みたいなものを知ってもらおうと計画。大袈裟にいうと、つくっていける価値観や文化みたいなもの。今あるものを見て知ってもらって、そこから私たちが新しくはじめてみたこと、若い感性にどう映るのか、興味があった。

果たして、私たちの思いの1%でも届いたのか、感触はわからないままお別れをした。

田舎暮らしは一通りではないんだなぁ。

勝手にメランコリックな気持ちを抱えたまま、1週間後に開催された農村民泊受け入れ家庭の反省会に出席。ここでは受け入れたそれぞれの家庭ごとの意見や感想を色々聞くことができた。
わたし達の他にも移住者、農業をしていない家庭もあって、ホッとすると同時になんだかここにいてもいいんだ、という気分になった。そして反省会は田舎初心者に色んなアイデアをあたえてくれるのでした、特に上手くいかなかった二つの意見から。

  • 田舎を知らない都会の人は、田舎=農業と思っているらしい
  • 田舎を知らない都会の人は、田舎の人は優しいからとことん甘えて大丈夫と思っているらしい

不思議。楽しみにしていたけれどどちらもこの行事で喜んでいない、気がした。都会から来た中学生にとっては知ってるだけの田舎を体感して”確認”するつもり、受け入れる田舎側は個々の暮らしを体験してもらう”驚き”や”発見”をあげたい、それぞれのパズルのピースがぴったりはまるのは難しい。農業を期待されて、農業していない家庭は軽いパニック。難しいと思うと、もっと難しい。受け入れ家庭の皆さんは善意で受けていて、宿泊のプロフェッショナルではないからうんうん悩む。

田舎だって色々あっていい。

都会は誰でも飲み込んで、紛れ込ませてくれるけれど、今の時代田舎は望んで来るものなのだろうなと肌で感じた。そして、田舎はどこも同じではなく、風土や人で違うんだ、と小さな違いに気付きたい人は田舎と相性がいいはず。生業は農業でなくても、いい。ちっさな、ちっさな多様性のある世界、それがきっと田舎。

 


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